最近AMDの進化の勢いがなかなか目覚ましいものがあり、だいぶ注目されるようになってきましたね。
中でも一番我々になじみがあるのは「Ryzen」シリーズなのではないでしょうか。
かくいう私のメインマシンもCPUにRyzenを使っています。
ところで、すごく基本的な話になるんですが…あなたは「Ryzen」の正しい読み方ってご存知でしょうか?
意外に知らない方も多いのではないでしょうか。
というわけで今回は、「Ryzen」の正しい読み方を解説してみたいと思います。
【あなたは知ってる?】AMD「Ryzen」の読み方と由来がコチラ
目次
「ライゼン」と読む
つまり「Ryzen 7 1700X」というCPUがあった場合、読み方は「ライゼン セブン センナナヒャク エックス」となります。
ちなみに「1700」の部分ですが、「イチ ナナ マル マル」もしくは「イチ ナナ ゼロ ゼロ」と呼んでもいいですし、普通に「センナナヒャク」と呼んでも問題ありません。
英語では「セブンティーン ハンドレッド」と呼んでいるので「センナナヒャク」でもOK。
日本では製品の型番の中の並んだ数字を読む際は、「~マン」「~ゼン」「~ヒャク」と読まずに一つ一つ読むこともよくあるのでOK。
たしかに、型番に含まれる一つ一つの数字はそれぞれ別々の意味を表しているので、それぞれの数字を独立して読んでも全く不自然ではないかと思います。
Ryzenのモデル名についてる数字って何を表してるの?
【例:Ryzen 5 3500U】
1番目の「5」:セグメント
2番目の「3」:世代
3番目の「5」:パフォーマンスレベル
4,5番目の「00」:モデルナンバー
末尾の「X」:特殊型番
もしごちゃごちゃしててよくわからないという方は、どの数字も大きければ大きいほど性能が高いとラフに覚えてしまっても問題ないかと思います。
2020年1月現在、Ryzenシリーズは第3世代が最新となっています。
つまり「Ryzen 5 1600」は第1世代、「Ryzen 5 2600」は第2世代ということになりますね。
『一番先頭の数字は「セグメント」を意味する』と言われても「どういうこと?」と思ってしまうかもしれませんが、これは簡単に言ってしまうとグレードのことです。
Ryzen 3:メインストリーム(安価で主流)
Ryzen 5:ハイパフォーマンス(中間)
Ryzen 7:マニア・生産者向け(プロ用)
と、こんな感じに性能ごとにそれぞれのターゲットとする使用者が分割がされています。
末尾の英語の特殊型番に関してはこのように分類がされています。
なし:スタンダードパフォーマンス
X:ハイパフォーマンス
G:グラフィックス搭載
U:モバイル用
Ryzenの名前の由来って何?
Horizon「ホライズン」と禅宗の「禅(Zen)」を組み合わせたもの
本当は「Zen」という名前で商標登録をしたかったのですが、アメリカには「商標は強力かつ一意である必要性がある」という法律があることと、AMD社の顧客だったASUSが「ZenFone」というスマートフォンがすでに表彰登録していたということもあって、AMD社が「Zen」という名前で商標登録をするのは不可能でした。
そこで、AMDのネーミングエージェンシーはいくつかブランド名の候補を出して見ることに。
そこで出てきたのが、『地平線を意味する「Horizon」の「Ho」を取った「rison」と、禅宗の教えである禅「zen」を組み合わせて「Rizen」』。
「コンピューティングの地平線にユーザーを連れていく」というコンセプトを見出し「Rizen」という名前でいこう、ということになりました。
ただそのままくっつけて「Rizen」という風にしてしまうと、ユーザーは「Risen(リズン)」と発音してしまうため「rizon(ライズン)」も「zen(ゼン)」も両方の意味が消えてしまうことが懸念されたため、「i」を「y」に変えて「Ryzen」という名前が誕生しました。
Ryzenのロゴシールを見ていただきたいのですが、よく見るとRyzenという文字の後ろに筆で書かれたような円が描かれているのがわかりますでしょうか。
これがまさに「禅~Zen~」を象徴しているのです。
禅における「円相」(円を一筆で描いたもの)は、悟り・真理・宇宙・平等性を表現したものとされています。
この円相は見た人によって解釈を任せられるため、AMD社は「さらなる発展と成長を象徴している」と解釈し、ロゴデザインにあしらわれているとのこと。
※英語力の低い私が、参考サイトをGoogle翻訳にかけて原文を見つつ探っていったため、多少違う可能性があることをご容赦ください。
(参考サイト:https://www.pcworld.com/article/3173043/why-amd-had-to-change-the-zen-name-to-ryzen-for-its-new-chip-architecture.html)
ちなみに統合グラフィックスの「Radeon」って何て読むの?
Radeon=「レイディオン」
Ryzenシリーズと言ったら、なんといってもそのグラフィック性能。
RyzenはCPUとRadeonというグラフィックスを統合したAPUとなっています。
そんなRadeonの読み方は「レイディオン」。
でも、私の肌感覚なのですが、割と「ラデオン」って呼んでいる人が多いような気がします。
ネイティブな読み方をしますと「レイディオン」が正しい読みになりますが、日常会話で英語を発音するときにネイティブな発音をする機会って少ないですよね。
なので、どうせカタカナ英語なんですし「ラデオン」でもぶっちゃけいいと思います。
くれぐれも「え、ラデオンじゃなくてレイディオンって読むんだよ?(ドヤ)」なんてマウントを取るようなことはしないようにしましょうね。
Ryzenの正しい読み方と由来まとめ
・Ryzen=ライゼン
・Horizonと禅~Zen~が由来
・Radeon=ラデオン or レイディオン
というわけで今回は、AMDのCPU「Ryzen」の正しい読み方について解説してみました。いかがでしたでしょうか。
CPUはPCの心臓ともいえる一番大切なパーツでありながら、普段は冷却ファンやケースなどで見えなくなっています。
そんな影の主役的なポジションにいるパーツが、こんなかっこいい名前が付けられて目視できない場所で必死に動いていると考えると胸アツにもほどがありますよね。
きっと名前の由来や製造者の熱意を知れば、もっと自分の持っているものに愛着がわいてくるはず。
ぜひRyzenシリーズに限らず、自分のCPUやPCパーツ、ひいては自分が普段使っているスマホなんかも愛してあげてくださいね。
それでは^^
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