今世間で主流の加熱式たばこ、IQOS(アイコス)。
流行りまくって、もはや喫煙者のスタンダードといっても過言ではないです。
そんなIQOSですが、「IQOSで禁煙できるんだろうか?」ってとこが疑問に感じますよね。
今、IQOSを吸っている人でも「禁煙しようと思ってIQOS吸ってるけど、なんか全然本数が減らないぞ?」みたいに感じている方も多いんじゃないかと思います。
というわけで今回は、果たしてIQOSで禁煙することはできるのか?ということについて言及していきたいと思います。
※この記事はあくまで調べられる範囲の根拠を元に考察をしたものであるということと、あくまで僕自身の体験談ということをご理解ください。
【体験談】IQOSで禁煙効果あるの?離脱症状は和らげてくれる?
目次
早速結論から申し上げますと…
IQOSに禁煙効果はないです。
残念ながら…IQOSに禁煙効果はありません。
そもそもIQOSは禁煙を目的とした製品ではありません。
では、どうしてIQOSに禁煙効果は無いのか?ということを詳しく解説していきたいと思います。
「さすがに、紙たばこよりはちょっとはマシなんじゃないの?」というふうに考えている方も多くいると思うので、そこについてもお答えしていきたいと思います。
どうしてIQOSに禁煙効果はないの?
IQOSにはニコチンが入っているから
はい、もうシンプルにこれにつきます。
他にもいろいろと理由はあるのですが、やっぱりここが一番の理由です。皆さんご存知のニコチン、これが依存の原因となっています。
念のため、なぜニコチンで依存してしまうか?という部分についても解説しておきましょう。
ニコチンで依存する仕組みをわかりやすく解説
・ニコチンを摂取し続けていると脳に「ニコチン受容体」なる”受け皿”のようなモノが形成される
・ニコチンがニコチン受容体(受け皿)に入れられると快楽物質・ドーパミンが放出される
・ドーパミンにより「落ち着いた感じ」「ストレスがなくなる感じ」がする
・よりその快楽を欲しくなりニコチンを摂取したがる
(参考元:くまもと禁煙推進フォーラム (参照:日本肺癌学会および日本内科学会/喫煙問題に関するスライド集) http://square.umin.ac.jp/nosmoke/material/TS_ND.pdf)
と、こういったサイクルがグルグルと繰り返されてしまうわけですね。
日常生活でのドーパミン放出量に対し、ニコチンによるドーパミンの放出量の方が勝るため、「もっと満足感を得たい…」と思うようになりニコチンのとりこになっていくわけです。
と、ここで一つ疑問がわいてきますね。
「あれ?IQOSって有害物質が削減されたから依存性低いんじゃないの?」
ニコチンの量は紙巻きたばこと同レベル
有害物質は削減されたがニコチンに関しては紙巻きたばことほぼ変わらない
たしかにIQOSは、こういった有害物質が削減されているということが報告されているのは確かです。(参考元:加熱式たばこIQOS に関する最新臨床試験結果:「紙巻たばこの喫煙を継続した場合と比較して、IQOS に切替えることでユーザーの生体応答が改善」https://www.pmi.com/markets/japan/ja/news/details/20180718_ERSresults)
しかし、削減されているのはタールや一酸化炭素などの有害物質たちで、依存にかかわるニコチンに関しては紙巻きたばことほぼ同量含まれています。
IQOSを吸ったとき、多かれ少なかれ頭がクラクラ~っとしますよね?
あのヤニクラが発生している時点で、「ニコチン・一酸化炭素」この2つを摂取していることに疑う余地はなさそうです。
↓↓↓コチラ↓↓↓の記事で、アイコスのニコチン量の参考値を出しているのですが、IQOSは推定1.0mgのニコチンが含まれているといわれています。(参考元:https://en.wikipedia.org/wiki/Heat-not-burn_product#cite_note-AuerConcha-Lozano2017-9)
1.0mgと言ったら、紙巻きたばこの赤マル(赤パッケージのマルボロ)と同等です。
実際、IQOSの有毒性・有害性についてはまだまだ不透明な部分も多いのが事実です。
IQOSって離脱症状和らげてくれるの?
和らげてくれるどころか、依存から抜け出せない
ここまで読んでいただいた方はもうお分かりかと思いますが、ニコチンが含まれている時点で離脱症状どうのこうの以前に禁煙にすらなっていません。
むしろ、「禁煙して離脱症状をIQOSで和らげるんだ…」なんて間違ったことをやってしまうと、結局ニコチン依存から抜け出せなくなり危険ですw
あくまでも、IQOSは禁煙するためのものではないということを頭に入れておいてください。
【体験談】IQOSでの禁煙はムリ
ここまで「IQOSは禁煙にならない」ってことを論理的に解説してきましたが、実際自分が吸った体験談としても「あ、こりゃ禁煙するもんじゃねぇわ」と感じたことがあります。
正直、IQOSを吸う前までは「どうせIQOSってめちゃくちゃ軽いんでしょ?とうてい満足できるようなものじゃないんでしょ?」と思っていました。
しかーし!吸ってみるとこれがまたキツイ…。ヤニクラが。
普段5mgくらいのタバコを吸っていた自分にとって、赤マルクラスに重たいIQOSはめちゃくちゃ重たく感じました…。
これで禁煙はムリだわw
ちなみに、最近では「ニコレス」がお気に入りです。
ニコチンがゼロなのにガッツリメンソールで吸い応えがあって、
こういったものもあるので、IQOSでも禁煙の手助けとして使う手立ては十分にあると思いますね。
【とはいえ】IQOSは紙巻きタバコよりはマシである
さてさて、ここまでIQOSをさんざんディスってきた感じになっちゃいましたが、僕個人としては「IQOSは良いものだ。紙たばこを吸っている人にとって、少なくとも悪いものではない」と考えています。
※IQOSだからパカパカ吸いまくってオッケー!って意味ではないのでご注意ください。
先ほどからさんざん言ってきたように、IQOSにはたしかにニコチンが含まれているため、IQOSを使って依存から抜け出すことはできません。
しかし、有害物質が削減されていることは少なくとも現時点では信じられる事実。(100%ではないですが)
それを考えると少しでも体の負担を減らし健康な状態に近づく、という意味ではIQOSも意味がある物だと思います。
なおかつ周囲にも迷惑をかけにくいということもあって、喫煙者も非喫煙者も得をするわけですし。Win-Winです。
あ、ちなみにニオイがバレないからと言ってトイレで吸うのはやめときましょうね。
IQOSは禁煙にはならないが希望はある
というわけで今回は、IQOSで禁煙はできるのか否か言及をしてまいりました。いかがでしたでしょうか。
何事も「一気にやめる」ということは、非常に難しいです。明日から地球上からタバコをなくします!なんて無理な話。
ちょっとずつちょっとずつ、双方が納得する形で少しずつ改善していくのが正しいやり方だと思いますね。
それでは^^
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