巨匠宮崎駿監督の引退作品『風立ちぬ』。
いろいろと気になるところがある映画ですが・・・・中でも特に気になったなったのが効果音。
「なんか効果音気持ち悪くね?人の声に聞こえるし・・・」なんて思った方も多いのではないでしょうか。
というわけで今回は、風立ちぬの効果音が気持ち悪い理由について調査をしてみました!
【風立ちぬ】効果音が気持ち悪いのはなぜ?人の声・口ってマジ?
効果音が気持ち悪いのは”人の声”だから
なんとあの「なんか人の声みたいで気持ち悪い・・・」と思ってしまう効果音、本当に人の声だったんですね!
飛行機のエンジン・プロペラ・地震のうなりなどなど・・・・あれらはすべて人の口によって作られた音なんです。
確かにそれによって、違和感・不気味さがうまく表現されていて、地震のシーンなんて特に恐怖感に拍車がかかっていました。
ただ、その違和感や不気味さが逆にマイナスに働いてしまった人もいるようですね。賛否両論のようです。
なぜ人の声にしたの?
必ずしも”リアルな音”を追求することに意味はないという判断をしたから
効果音が人の声になったのは宮崎駿監督の発案で、「正しい映画を作ることに神経質になりすぎだ」として効果音を人の声にしました。いわゆるリアリティってやつですね。
確かにアニメであれば、見ていて不自然だったり違和感がなければ、別に何で効果音を付けようと文句はないはず。
そもそも映画っていう作り物の世界に、リアリティを求めるのもいかがなものかとも思えます。
で結局、「子供のころは効果音を口でやってたんだから、それをやってみてはどうだろうか」と鈴木プロデューサーに言ったところ、賛成したとのこと。
鈴木プロデューサー曰く
「本物の音を再現することにどれだけの意味があるのか。大事なのはそれらしく聞こえること。そうしたら宮さん(宮崎監督)が声で効果音をやろうって言うから、賛成したんです。」
引用:https://news.mynavi.jp/article/20130607-jiburi/
ちなみに発案当初は宮崎駿監督と鈴木プロデューサーの2人だけで声を録ろうとしていたそうです。
結局は”音の魔術師”笠松広司氏に一任されることとなりました。
”人の声”効果音に対する評価
・人間らしく、無機質さがなかったので作品から魂を感じた。
・人の声で作り出す効果音に感動した
・口で効果音を出してるって一度思うと、そうとしか聞こえない。
・地震のシーンとか怖くてやめてほしかった
・シンプルに音がキモイ。なんで声にしたし。特にエンジンとかリアルさなさすぎ。
賛否両論いろんな意見が見られますが、どちらかというと”賛”の方が多いように感じますね。
「怖い・不気味」という感想がみられるあたり、表現手法としては成功といってもいいようです。
まとめ
・効果音が気持ち悪いのは”人の声”だから
・人の声にしたのは「別にリアリティ求めなくてよくね?」という判断から
というわけで今回は、風立ちぬの効果音が気持ち悪い理由について調査をしてみました。いかがでしたでしょうか。
効果音でもなんでも「正しくなくてはいけない」というバイアスって確かにありますよね。
こういう風潮になってしまったのって、そもそも作品に対する消費者の文句がお門違いすぎるせいだと思うんですよ。
作り物はあくまで作り物。その作り物をそのまま楽しんだ方が、消費者も製作者もお得なのは間違いありませんね。
それでは^^
コメントを残す