久々にジブリが見たくなり、「平成狸合戦ぽんぽこ」を10年ぶりくらいに見てみました。
で、ちょっと思ったんですよね。
「あれ?この映画って言うほど面白い・・・?」と。
平成狸合戦ぽんぽこを始めてみたのは子供の頃だったので、あの時より面白く見れるだろうな~なんて思っていたのですが、ちょっと予想外の結果だったので考察してみました。
というわけで今回は、平成狸合戦ぽんぽこが面白くない・つまらないと思ってしまう理由を4つご紹介したいと思います!
【面白くないんだけど…】平成狸合戦ぽんぽこがつまらない4つの理由
目次
では早速、僕が考察した「平成狸合戦ぽんぽこ」がつまらない4つの理由を述べちゃいましょう。
1:ジブリっぽくない
2:なんかよくわからない
3:「環境問題」「自然破壊」・・・だから何?
4:物語の進行がモッサリしている
これら4つの理由を1つずつ掘り下げていくこととしましょう。
1:ジブリっぽくない
「平成狸合戦ぽんぽこ」は、いまいちファンタジーしてない
他のジブリ作品を思い返してみましょう。
となりのトトロ、千と千尋の神隠し、風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、紅の豚、もののけ姫・・・・
どうでしょう?特に天空の城ラピュタなんて、想像しただけで「あ、また見たいな」なんて思ったりしたのではないでしょうか。
今挙げた作品の共通点って、ハッキリとファンタジーしてるんところにあるんですよね。
それが平成狸合戦ぽんぽこはどうでしょう・・・
「人間の自然破壊によって、たぬきたちの住む森がなくなってしまう!憎き人間を退治してしまえ!!」というのをたぬき視点から描いたもの。
う~ん・・・・確かに、別にジブリでそれを見る必要はないかなぁって思っちゃいます。
もちろん、変化したりたぬきたちの生活が細かく描かれてて不十分ファンタジーしてるじゃん!と思う人もいると思います。
ですが個人的には、あまりファンタジー感を感じることができませんでした。
2:なんかよくわからない
先ほど挙げたジブリ作品、どれもわかりやすく感情を揺さぶってくるんですよね。
千と千尋の神隠しだったら、か弱い千尋が成長していく姿に感動!
もののけ姫だったら、「アシタカのタタリはどうなってしまうのだろう?」「タタリ神気持ち悪っ!」「サンとアシタカのその後の関係は?!」というシリアスさ・ハラハラ感。
紅の豚だったら、飛行艇・エンジンや武器のディテール、男と男の戦い・ロマン、ポルコ・ジーナ・フィオの三角関係にキュンッ。
天空の城ラピュタだったら、もうひたすらに圧倒的冒険のワクワク感。
こんなふうに、ジブリが好きな人たちはわかりやすい「ワクワク」とか「感動」を求めているわけですよ。
わかりやすいがゆえに感情が揺さぶられ、「楽しい!」という感想が出てくるのです。というか、人間、触れた作品に感情が動かされないと「なんかつまらない」と感じてしまうものですからね。
それに対して平成狸合戦ぽんぽこは、あまりわかりやすく感情を揺さぶられるような作品ではありません。
火垂るの墓みたいに、ガッツリドキュメント方向に寄った作品だったら感動できますが、ポップにデフォルメされた人間ではない”たぬき”たち・・・イマイチ感情移入しにくい笑
「ん~確かに森を壊すのはよくない」「でも、とはいえ人間の」「どうしたらいいのか?」みたいにいろいろと考えながら観れる人にとっては”面白い”と思えるでしょう。
しかし余りそういったことに関心がないと、ちょっと眠くなってしまう映画なんですね。
ラストシーンの再開も感動していいんだか、自然破壊について考察したらいいのか、「は~楽しかったね!たぬきかわいかった~」と思ったらいいのか・・・見た後の満足感・スッキリ感がイマイチ得にくいのではないかと思います。
3:「環境問題」「自然破壊」・・・だから何?
これは2の「なんだかよくわからない」と共通してる点でもあるのですが、仮に「環境問題」「自然破壊」などに警鐘を鳴らす映画だったとしても、別にジブリにそんなものを求めていないという人もいるわけです。
あくまでジブリの作り出す不思議な世界・ロマンあふれる世界・ワクワクする世界に没入し、感情を揺さぶってほしいのです。
そういう需要を持った視聴者にとっては、ミスマッチな作品となってしまってるんですね。
4:物語の進行がモッサリしていて変化がない
「狸が対策を練る⇒実行する⇒徒労に終わる⇒また対策を練る⇒実行する⇒また徒労に終わる」の繰り返し
ちょっと前に話題になった映画「君の名は」を思い出してください。
あの映画は、現代のニーズに合った「サクサクと物語が進行していく」映画になっています。
たらたらとナレーションがあったり、主人公の葛藤があったりせず、物語がトントン進んでいき眠たくなることもなく割とスムーズに楽しめます。
情報が無駄なくスッと伝わってくるんですよね。
しかし対照的に平成狸合戦ぽんぽこは、決して無駄なシーンがあったとは思いませんが、イマイチ物語の進行がモッサリしているんですよね。変化がないといいますか。
「狸が対策を練る⇒実行する⇒徒労に終わる⇒また対策を練る⇒実行する⇒また徒労に終わる」この繰り返し感が否めません。
まとめ
【平成狸合戦ぽんぽこがつまらない4つの理由】
1:ジブリっぽくない
2:なんかよくわからない
3:「環境問題」「自然破壊」・・・だから何?
4:物語の進行がモッサリしている
というわけで今回は、平成狸合戦ぽんぽこがつまらない・面白くないといった理由について個人的な考察をまとめてみました。
いかがでしたでしょうか。
言っても結構古い映画ですので、現代のニーズに合った映画構成ではないことも事実。
それでも、これだけ長く愛されている作品ってすごいですよね。ジブリは偉大です。
いろいろ考察しましたが・・・たぬきはかわいい。ハンバーガーは美味しそう。
それでは^^
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