アナタはF1のフェラーリの車体に、「mission winnow(ミッション・ウィノウ)」のステッカーが貼ってあるのを見かけたことがあるでしょうか。
ロゴを見かけたはいいものの…調べてみてもイマイチ何の会社か出てきませんよね。
果たして、一体この「mission winnow」って何の会社のロゴなんでしょうか?
というわけで今回は、mission winnowとは一体何の会社なのかを解説していきたいと思います。
【解説】mission winnow(ミッションウィノウ)とは?なんの会社なの?
目次
フィリップ・モリス・インターナショナル社の広告キャンペーン
この「mission winnow」というのは、ざっくり言いますとフィリップ・モリス社が出している広告です。
フィリップモリス社…そう、かの有名なタバコ会社です。
mission winnowというのは、会社ではなく広告キャンペーンなんです。
広告キャンペーンとは?
『1つのアイデアとテーマを共有するための広告メッセージ』
要するに「わが社はこういうテーマをもってやってまっせ」というアピールのようなもの。
(参考元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E5%91%8A%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3)
フィリップモリス社は現在「無煙代替品」、日本でもおなじみのIQOSの開発に力を入れています。
嫌煙ムードが世界中で加速している中でも、当然一企業としては売り上げを立てていかなければなりません。(善悪は置いておくとして)
ましてフィリップモリスほどの巨大な会社ともなると、会社がつぶれたとなると何人の従業員たちが路頭に迷うことになるか計り知れません。経済に大きく影響を及ぼすことになるでしょう。それこそF1をやってるどころではない世界になりかねません。
そこで、「なるべく社会情勢に従って、従来の物よりも健康被害の少ないものを頑張って作ってるんやで!」ってことを広告するのも自然な考えですよね。
営利目的の会社なんだから、事業をつぶしたくないと考えているのは至極当たり前のことです。
ちなみにMissionWinnowには「もっとも価値のあるものを選別するミッション」という意味が込められているんだそうです。
「『Mission Winnow』は当社の製品や製品ブランドを宣伝するためのものではない。むしろ我々が行う全ての活動において、我々自身を向上させていくという、当社の取り組みについて伝えられるようにデザインされている」
「『Mission Winnow』は新しいフィリップ・モリス・インターナショナルとそのパートナーにとっての窓口であり、我々の取り組みと我々自身を改善し、進化させるための原動力なのだ。そして、社会の発展に貢献していきたい」
引用元:https://jp.motorsport.com/f1/news/philip-morris-unfazed-by-ferrari-f1-sponsorship-investigation/4335253/
mission winnowってどういう広告キャンペーン?
公式サイトにある文言を翻訳したものがこちら…
Mission Winnowの目標は単純です。より良い方法を常に探求し、変化を促進することです。そして、より多くのことを学び、知ることを約束することにより、誰にとっても未来を改善する選択をするのが簡単になります。これを実現するために、私たちは優れた革新者とチェンジメーカーの心の中に入り、彼らが卓越性を達成する理由と方法を確認します。
世界をリードするエンジニアや科学者から最先端のクリエイティブまで、PMIの人々、そしてScuderia FerrariとDucatiのパートナーは、現状に挑戦し、革命的な変化を推進し、チャンピオンになるためのノウハウを持っています。彼らはより良い方法を見つけることに自分の人生を捧げており、努力と成功の物語は刺激的です。
引用:https://www.missionwinnow.com/
うーん…結局何をしているのか具体的な部分がイマイチわかりませんw
公式サイトをいろいろ見ていくと、「投資」「ポストドクタープログラム」「科学研究」などなど、多岐にわたっていろんな事業を行っていることがわかります。
まぁあくまでも広告キャンペーンってことで、要するに「いろいろやってる」ってことでいいでしょう笑
mission winnowのロゴとステッカー
mission winnowのロゴは主に2種類あります。それが以下の2つ。
バーコード風ロゴ
文字ロゴ
これらはそれぞれ、白文字バージョンと黒文字バージョンがあります。
ちなみに、このバーコードのようなロゴは「タバコのMalboroを連想させるサブリミナル広告だ」なんて言われて、たばこ広告を規制する法律に抵触しているなんて訴えも。
言われてみると、どことな~くマルボロのロゴを連想させなくもない…。
marbolloの広告がこんなにも大きく描かれているなんて、今じゃ考えられないですよね。
ちなみにmission winnowのロゴが入ったパーカーも売ってたりします。
最近ではタバコが世界的に悪者として扱われています。(是非の議論は置いておくとして)
「今の時代、たばこ広告がデカデカと貼られてるのって問題にならないの?」ってとこが気になりますよね。
F1にたばこの広告って大丈夫なの?
結論から言いますと、『タバコ広告はNG』がグローバルスタンダードです。
1999年からたばこ広告は全面的に禁止の方向になり、現在では法律によって厳重に規制されている国が多くあります。
実際、Mission Winnowの広告は、各国の法律に触れているようで「タバコ広告禁止の法令回避のための隠れ蓑」なんて言われる始末。
そういった時代の流れもあってか、今モータースポーツで主流のスポンサーはエナジードリンクの会社に移り変わってきています。
もちろんそれ以外にもスポンサー企業は多々出資していますが、基本的には自動車関係・モータースポーツ関係の企業がスポンサーについていることがメインです。
レッドブルに至っては、F1でトップを争うチームとして成り立っていますからね。
【まとめ】mission winnowはPMI社の広告だった
というわけで今回はmission winnowとは一体何なのか、ということについて解説していきました。いかがでしたでしょうか。
スポンサー広告の企業を通して見るF1事情ってのも面白いものですね。
オンボードカメラに映る広告なんかもチェックしてみると、さらにF1が面白くなっていくかもしれません。
それでは^^
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