真冬の夜の相棒、湯たんぽ。
特に冷え性の方なら、手放せない必需品ですよね。
そんな湯たんぽも、いろんな種類があって何を選んだらいいのかよくわからないですよね。
素材・大きさ(容量)・充電式などなど・・・・何を選んだらいいのやら。
そんな悩めるあなたに、湯たんぽのおすすめの種類10選をお送りしたいと思います!
メリットとデメリットもご紹介しますので、ぜひ湯たんぽ選びの参考にしてみてください!
巷で言われている「金属製の湯たんぽの方が保温性が高い」というのはウソということについても解説します。
オススメの湯たんぽの種類はコレ!
目次
おすすめの湯たんぽの種類は、以下の条件を満たした湯たんぽです。
①:寝る時は2L以上のもの
②:外出先では充電式(モバイルバッテリー機能付きも)
当然ですが、寝るときはお湯の交換ができません。
なので、なるべく容量の大きいもの(2L以上)で熱量を確保しましょう。
【その使い方で大丈夫?】湯たんぽの本当に効果的な5つの使い方!の記事でも説明していますが、体の温度を保つのに重要なことは「寝る時だけでなく継続的に体を温めること」です。そのため、外出先でも体を温めておく必要性があります。
充電式の湯たんぽならどこにでも持っていけるので、外出先でも体を温めることができます。モバイルバッテリー機能付きの物もあるので、一石二鳥ですね。
※電子レンジで温められる湯たんぽ・充電式湯たんぽは、就寝時には向きません。
金属製湯たんぽのメリット・デメリット
〇メリット
・即座に暖まりやすい
・直接熱することができる(IH対応の物もあり)
・耐久性に優れている
✖デメリット
・錆びてしまうのでメンテナンスをしなければいけない
・重い
・お湯入れたて時はヤケドの危険性アリ
直接熱することができるので便利なのは確かなのですが、火傷の恐れがあるということと、湯たんぽ本体の劣化が早まってしまうという欠点も抱えています。
あとは、そのレトロな見た目ですよね。これに関しては好みがわかれると思います。
今では「レトロ感が逆におしゃれ」だと感じる人も少なくないみたいですね。
トタンとブリキの違い
気にしなくてOK
トタンとブリキの違いは、コーティングの違いなので、熱伝導率は関係ありません。
傷がついてメッキがはがれたところから一気に腐食するのは、ブリキ。
傷ついても腐食が進みにくいのは、トタン。
ということだけ覚えておくといいでしょう。
プラスチック製のメリット・デメリット
〇メリット
・軽い
・安価
・見た目がイカつくない
・金属製のものよりじわじわと長く温めてくれる
✖デメリット
・変形しやすい
・すぐに温めるのには不向き
プラスチック製湯たんぽの特筆すべき点は、「80度のお湯を入れても表目温度は60度くらいまで下がる」ということにあります。
表面温度が急上昇しないということは、火傷の危険性が低くて安全ということになります。
それを考えると、小さなお子さんのために湯たんぽを選ぶとしたら、間違いなくプラスチック製湯たんぽがオススメになります。
しかし逆に言えば、80度のお湯でも表面温度は60度から始まるがゆえに、スタートの温度が
そこで難しくなってくるのが、表面温度を高くしようとして高い温度のお湯を入れてしまうと変形をしてしまう、という点です。
メーカーによっても許容温度が変わってくるので、さらに注意が必要ですね。
さらに、あまりに安いものだと、お湯が冷えた時の容積変化に対応できずへこんでしまうということもあります。
充電式湯たんぽのメリット・デメリット
〇メリット
・充電できるから楽チン
・モバイルバッテリー機能もついてる
・携帯性MAX
✖デメリット
・寿命がある
・局所的にしか温められない
・充電忘れの可能性がある
充電式の注意点として、寿命があるというところにあります。
寿命が過ぎたものを使い続けると、性能の劣化・漏電などの危険性があるので、本体の状態の把握が必要になってきます。
モバイルバッテリー機能付きのものとなるとさらに注意が必要です。
モバイルバッテリーに使用されるリチウムイオンバッテリーは、熱に弱いという弱点を持っています。
湯たんぽという熱を発生するなんとも相性の悪いものがくっついているので、性能の低下は避けられないでしょう。
性能が低下していくと、膨張による筐体の変形・漏電などの危険が考えられます。
なので、通常のモバイルバッテリーよりも寿命は短いものと考えられます。
電子レンジで温められる湯たんぽ
ぶっちゃけ、電子レンジで温められる湯たんぽのメリットは少ないです。
というのも、寝る時使用するのには容量が足りず、携行性も充電式にはかなわないんです。
家ですぐにあったまりたい!という時にはいいかもしれませんが、局所的に温めてもその場しのぎにしかならず、あまり意味がありません。
そう考えると、電子レンジで温められる湯たんぽは機能性でどうしても劣ってしまいます。
なので、選択肢から外してしまって構いません。
で、結局のところどの素材の湯たんぽが一番いいの?
肝心の素材についてですが、結論から申し上げますと・・・
「温める機能」だけにフォーカスした場合、金属製の湯たんぽが最強
ということになります。
「おいおい!金属製の湯たんぽの方が保温性が高いのはウソじゃないのかよ!!!ただの釣りかよ!!!」とお怒りかと思いますが、ちゃんと理由があるので気になる方は最後まで読んでいただけるとありがたいです。
※「金属製の湯たんぽの方が保温性が高い」は物理学的にウソ
巷で言われている「金属製の湯たんぽの方が保温性が高い」というのがどうしてウソなのか?という説明をしていきたいと思います。
表面温度の降下する幅はプラスチックでも金属でも変わらない
「湯たんぽの表面温度の経時的変化から見た安全性の検討」という論文を参考にしました。
同条件下(お湯の温度・室温・布団など)で、ゴム製・プラスチック製・金属製の湯たんぽの表面温度を比較する、という実験です。
結果、金属製の温度は開始時61度・8時間経過後49度(温度差12度)。
プラスチック製の温度は開始時49度、8時間経過後38度(温度差11度)。
この通り、温度の降下幅は変わらないということがわかります。
つまり、プラスチック製も金属製も保温性は変わらないということになります。
他に、90度のお湯の入った金属製の湯たんぽを、湯たんぽカバーに入れて24時間経過した時点で40度以上に保たれているという結果が出ているという情報があるようですが、比較対象(プラスチック製の湯たんぽ)がないので有意性は認められません。
同条件のプラスチック製の湯たんぽでの実験がない以上、明確に「金属製の湯たんぽの方が保温性に優れている」ということはできません。
熱伝導が良い=熱が逃げやすい
✖熱伝導率が良いから、保温性が高い
〇熱伝導が良いから、熱が外に逃げやすく保温性が低い
確かにプラスチックと金属では熱伝導率が違うのは確かです。
ですが、熱伝導率が高いということは「中に入っているお湯の熱が逃げやすい」ということなので、同じ時間を経過したプラスチック製の湯たんぽと比較したら、
湯たんぽにおいての「冷めやすい」「冷めにくい」は、部屋の温度・布団の断熱性・寝返りの回数などによって決められます。もっと言うと家屋の遮熱性もかかわってきます。
部屋が寒ければ寒いほど、湯たんぽの熱はどんどん逃げていきます。
布団の通気性が良ければいいほど、湯たんぽに熱せられた空気が逃げていき、湯たんぽの熱もどんどん逃げていきます。
寝返りが多ければ多いほど、布団の中の熱が外に逃げる回数が増えるので、湯たんぽの熱もどんどん逃げていきます。
逆に言えば、部屋が暖かい・布団の保温性が高い・寝返りの回数が少ないという条件なら、湯たんぽの温度は下がりにくくなるわけです。
こんなふうに、湯たんぽの熱伝導の良し悪しは布団内の暖かさには関係がないのです。
保温性の高い羽毛布団の中にある湯たんぽと、何もかぶせない湯たんぽ、どちらの方がより熱が逃げてい行くのかは容易に想像ができますよね。
金属製の湯たんぽが最強なワケ
表面の温度が違う
例えば80度のお湯を入れた場合、金属製湯たんぽの表面温度は限りなく80度に近づきます。
ところが、プラスチック製の湯たんぽは60度近くまで低下します(※表面温度が)。
表面温度80度の湯たんぽが朝になって60度になっているのと、60度の湯たんぽが40度になっているのでは、前者の方が「朝までずっと暖かい」と感じますよね。
お風呂のお湯に手を入れてみるとこを想像してもらったらわかりやすいかと思います。
80度のお湯と60度のお湯、どちらも「アツっ!!!」ってなりますよね?
でも60度のお湯と40度のお湯だったら、違いが判りますよね?
この表面温度の差が、「金属製の湯たんぽの方が保温性が高い」と言われる理由です。
保温性を高めるためにはどうしたらいい?
保温性を重視したいなら、布団を見直しましょう
そもそも保温性というのは、「内容物の熱を逃がさず如何に温度を保つか」ということです。
となると、湯たんぽに保温性があった場合、そもそも布団があったまりません。笑
保温すべきなのは布団の中であって、湯たんぽのお湯ではないのです。
それはわかりますよね。
ではどうしたら、布団の中の保温性を高められるのか?
もうわかりましたよね。
布団を保温性の高いものにすれば、湯たんぽの熱を逃がさず閉じ込めておくことができます。
なので、もし湯たんぽを使っても、朝になったら全然温かくないという場合は、布団を見直してみましょう。
まとめ
というわけで、湯たんぽのオススメな種類をご紹介してみました。
正しい知識で、ぜひ自分に合った湯たんぽをお買い求めくださいね^^
それでは。
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